珈琲に関する著書を一冊ずつ紹介します、今回は珈琲業界の大御所、(株)堀口珈琲会長の堀口俊英著、THE STUDY OF COFFEEを紹介をします。
著者 堀口俊英について、
(株)堀口珈琲会長、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)理事。 日本コーヒー文化学会理事。 1990年東京都世田谷区に喫茶&ピーンズショップ「伽誹工房HORIGUCHI」 を開業。 2002年「堀口珈琲研究所」を開設し、珈琲の栽培・精製と香味の研究のほか、セミナーの運営・開業支援も行っている。
目次
はじめに
一部内容を紹介「私が過去30年間で学んだことの一部を、主に抽出という観点から見直すことができればと本書に取り組みました。未熟故、一部消化不良の面もあるとは思いますがご容赦いただきご一読いただければ幸いです。」
Lesson1
生豆の品質がおいしい風味を生み出すことを知る
Lesson2
科学的データからその意味を知る
Lesson3
なぜ焙煎をするのかその意味を知る
Lesson4
抽出の「基本のき」を理解する
Lesson5
様々なドリッパー
Lesson6
プアオーバードリッパーの多様化
Lesson7
私の抽出方法
Lesson8
抽出における風味の変動要因を確認する
Lesson9
自分の抽出チャートを作成する
Lesson10
抽出したコーヒーをどのように表現するのか
Lesson11
抽出したコーヒーをどのように評価するのか
Lesson12
ブレンディングを考える
付録1,2,3,
あとがき
一部内容を紹介「こうして、実験、統計処理、論文に苦闘しつつ69歳の2019年に卒業しました。本書が、コーヒーの品質について科学的な側面からのアプローチの機運が生じるきっかけになればと考えています。」
私の読書感想
僕が珈琲の抽出を始めた頃は今と違い、情報を得ること自体が難しかったので、珈琲関係のお店や喫茶店のマスターに聞いて自分なりに工夫をして自己流で抽出していたのが普通でした。
今ではスケール(秤)を使って淹れる事が普通となりつつありますが、その頃は感覚が全てで科学的な理由付け知る由もありません。
特に理数系出身の僕としては、科学的裏付けや理由付けを求めていましたが、まさにその欲求を満たしてくれる一冊と言えるのがこの本と言えるでしょう。
ドリッパーや抽出器具による違いを実験内容の比較で見ることができ、また抽出チャートの作成などは今後プロとしてやっていこうとしている人には大変参考になる内容です。
付録に珈琲豆の共同購入店の情報が記載されていて、その中の数店は現在僕の愛用するお店にもなっています。
珈琲愛用者、プロの珈琲関係者にもとても役に立つ内容の書物なので、興味を持たれた方はぜひお手にして頂きたいと思います。
コメント